KABCーⅡの検査結果について

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こんばんは,

発達がゆっくりな娘をもつ,ゆっくりっ子ママです。

 

娘は,KABCーⅡの検査を受けました。という記事を書きました。

 

今回は,その検査結果について紹介していきたいと思います。

 

2つの分析方法による結果を先生は説明してくださいました。

<カウフマンモデルに基づく分析>

認知総合尺度は80で,習得総合尺度は81という結果でした。

「平均の下」という範囲になるそうです。

認知総合尺度❓

習得総合尺度❓

検査結果を聞くにあたり,様々な用語が出てきますよね。

そこで,先生は,用語解説の用紙を渡してくださいました。

その用紙によると…,

認知総合尺度は,全般的な認知処理能力(新しい知識や技能を獲得していく時に必要となる基礎的な力)を示しているそうです。

先生は,いわゆる認知のクセやタイプのようなものだとおっしゃっていました。

認知総合尺度は,継次尺度,同時尺度,計画尺度,学習尺度に分けられています。

継次尺度は継次処理で,同時尺度は同時処理というように考えられると思います。

計画尺度に関しては,文字通り課題解決のために,適切な方法の選択,決定,実行するなどの力を示しているそうです。

娘の場合は,継次尺度が最も低いという結果でした。

同時尺度もそれほど高くありませんでしたが,同時尺度より継次尺度のほうが低いという結果になりました。

KABCーⅡに限らず,どの検査においても,同時より継次のほうが点数が低いので,やはり娘は継次処理が苦手ということが言えるでしょう。

1つずつ順序立てて情報を処理する力が弱いということですよね。

同時処理も得意なわけではありませんが。

しかし,注目すべき項目は,学習尺度ですね☝

認知総合尺度のなかで,学習尺度が102と,最も点数が高いという結果となりました。

この学習尺度とは,新しいことを学ぶ力がどの程度あるのかを示しているそうです。

こちらの検査では,視覚情報と聴覚情報の組み合わせて学習する力ということです。

娘は,新しいことを学ぶ力があると考えられ,これが娘の認知のクセであり,娘の強みであると,おっしゃっていました。

 

それから,習得総合尺度は,語彙,読み,書き,算数という領域の総合的な力を示しているそうです。

習得総合尺度は,語彙尺度,読み尺度,書き尺度,算数尺度に分けられています。

それぞれの尺度に関しては,文字通りの意味ですよね。

娘は,4つの項目にさほど点数のばらつきはなく,全体的に低いという結果でした。

そのなかでも,語彙尺度,算数尺度の点数が低いという結果になりました。

一番点数が高かったのが書き尺度でした。

私は,読み書きの項目が点数が低いと予想していたので,その結果を見て驚きました( ̄□ ̄;)!!

 

<CHCモデルに基づく分析>

CHC総合尺度は,知的発達の総合的な力を示しているそうです。

「絵の統合」という検査項目を除くすべての検査を合わせた総合的な力を示しているとのこと。

娘は,CHC総合尺度は78でした。

CHC総合尺度は,長期記憶と検索尺度,短期記憶尺度,視覚処理尺度,流動性推理尺度,結晶性能力尺度,量的知識尺度,読み書き尺度に分けられています。

長期記憶と検索尺度とは,学習した情報を記憶し,必要な時にその情報を引き出す力を示しています。

検査では,視覚的な情報とその名称に関する記憶と検索の力を示しています。

視覚処理尺度は,視覚的な情報を処理する力を示しているそうです。

流動性推理尺度は,推理力や応用力を用いて,課題を解く力を示しているそうです。

結晶性能力尺度は,これまでに修得した知識の量を示しているそうです。検査では,日常的な語彙の理解や表現などに関する力とのこと。

量的知識尺度は,蓄積された数学的知識や数学的推論に関する力を示しているそうです。算数の基礎的な力とのこと。

読み書き尺度は,文字や文の読み書きや文の読解能力に関する力を示しているそうです。国語の基礎的な力とのこと。

KABCーⅡのなかで,個人的にものすごく印象に残っている検査内容があります。

それは…,

先生は架空の海の生き物?のイラストを見せながら,その生き物につけたの名前を言います。次に,たくさん生き物のイラストが描かれてあるページを見せます。娘はその中から,先生が言った名前の生き物を探して指さすという内容です。

先生は別の生き物のイラストを見せながら,つけた名前を言っていくという作業が数回繰り返します。

つまり,名前のつけられた架空の生き物が次々増えていくというわけですね。

しかも,先生が指示して娘が指さす生き物は,直前に言った名前ではなく,最初のほうに言った名前の生き物の時もあったり…。

さらには,その検査から30分ほど経過した時点で,同じように指示した生き物を探し出して指さすという課題にも取り組んでいました。

最初の方にした課題のイラストと名前を思い出して答えなければいけません。

あー,私なら受けたくない検査内容だなと思いながら,娘の答える様子を見ていました(^_^;)

でも,娘は頑張って取り組んでおりました。

これは,長期記憶と検索尺度をみるための検査とのことです。

カウフマンモデルでいえば,学習尺度をみるための検査ともいえますが。

長期記憶と検索尺度が102と,一番点数が高かったです。

娘は,短期記憶尺度の点数が低く,短期記憶の弱さがあるとのことでした。

短期記憶の弱さも,他の検査でも指摘されたことでした。

視覚処理尺度のなかの模様の構成という検査項目に関しては,平均に近い点数であり,日頃行っているタングラムや点つなぎの学習の成果が結果として表れているのだろうと。

結晶性能力尺度については,表現語彙,なぞなぞ,理解語彙とも点数が低かったです。

量的知識尺度については,計算よりも数的推論のほうが点数が低かったです。

読み書き尺度については,ことばの読みや書きという項目より,文の理解や文の構成のほうが点数が低かったです。

 

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以上の検査結果より判断できる娘の特性や支援方法については,次回紹介していきたいと思います。

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