『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』という本を読んで

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こんばんは,

発達がゆっくりな娘をもつ,ゆっくりっ子ママです。

 

先日,本屋さんの発達障害などの本がある特別支援教育のジャンルのところを見ていたら,タイトルの気になる本を発見‼

中身も漫画になっており,読みやすそうだなと感じ,購入しました。

『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』という本です。

というわけで,今回はこちらの本を読んだ感想を中心に紹介していこうと思います。

 

発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)について書かれている本です。

ほとんどが漫画で描かれており,大変読みやすくなっているのが良かったと思います。

著者である千葉リョウコさんと監修をされている宇野先生との対談形式のページもあり,非常に参考になる内容でした。

漫画は,発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)のフユくんとお母さんを中心に,フユくんが小学校1年生から高校生在学中頃までの様子が描かれています。

ところで,発達性読み書き障害とはどういったものなのでしょうか❓❓

こちらの本を引用させていただくと…,

発達性読み書き障害 発達性ディスレクシアとは?

発達障害の一種で知能や聴いて理解する力には問題がないとしても読み書きの能力だけに特に困難を示す症状

引用元:千葉リョウコ 『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』,株式会社ポプラ社,2017年,p5

そして,衝撃だったのが発達性読み書き障害の頻度です( ̄□ ̄;)!!

帯にも少し触れられていますが,本文を引用させていただくと…,

発達性ディスレクシアの子どもたちってね40人学級に3人はいるんですよ

発達性読み書き障害の出現頻度はどの障害よりも高いと言われているのに認知度がとても低い

知られていない障害なんです

引用元:千葉リョウコ 『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』,株式会社ポプラ社,2017年,p10

 

40人学級に3人の確率でいるなんて,確率が高いと思いませんか❓❓

以前からいたんだけど,まわりからは「ただ勉強ができない子」と思われていたということでしょうね。

気づきにくい障害…,でも今この段階で気づいたことでトレーニングをはじめられることはとても意義のあることだと,本に書かれてありました

早い段階で障害がわかるということも大切というわけですね。

それから,本には漫画や対談以外にも,フユくんの実際の字やトレーニングカードの実物の写真や人権作文も載っています。

写真つきであれば,どのようにトレーニングされているのかがよく分かり参考になりますよね。

そして,私自身よく分かったことが1つあります。

きっと娘もフユくんと同じように私の想像以上に読み書きなどの学習面において苦しんでいる部分もあるのだろうと。

それは,頑張って頑張って努力して練習してもうまくいかないこともあるから…。

娘に対して学習面でついイライラして怒ってしまうこともあり,反省するばかりです(>_<)

また,漫画では発達性読み書き障害があるフユくんが,どのように学校生活を送っているのかが描かれており,非常に参考になりました。

中学校生活,そして高校受験,赤点による進級の危機,将来の仕事の選択…。

娘がこれから歩んでいくであろう未来ですよね。

そういったなかでのフユくんの思いや葛藤が描かれています。

発達障害をもつお母さんの思いや葛藤ももちろん描かれていますが,フユくんの気持ちについても描かれているところにこちらの本の良さを感じました。

そのなかで,フユくんは学校で必要なサポートを受けることは「特別扱い」だと感じている場面がありました。

まわりからずるいなどとバカにされたりするのが怖かったり,他人の目を気にしていたり…。

思春期に入り,年齢を重ねることによってそういった悩みが葛藤がでてくるわけで。

今後,娘自身もそのような葛藤を感じるのかもしれません。

そこで,本文中に出てくるこちらの言葉に注目です。

「障害者差別解消法」の「合理的配慮」という言葉です。

私にとってこちらの本を読むまではあまり聞き慣れない言葉でした。

引用すると,

障害者差別解消法とは

2016年4月から施行された法律で国公立の学校や役所において障害を理由とする差別が禁止されるとともに「合理的配慮」の提供が義務となった…というもの

では合理的配慮とは?

読み書きが苦手な生徒には問題用紙の漢字にふりがなをつけたり漢字で答えなさいという問題にひらがなで解答しても答えが合っていれば点数をつけるなどしてその子に合ったサポートをしましょう

引用元:千葉リョウコ 『うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます』,株式会社ポプラ社,2017年,p126,127

 

きちんと法律によって合理的配慮が義務になっているということが分かりました。

しかし,その合理的配慮の体制がきちんと整っていないことが現状だと思われます。

私自身もその合理的配慮については,色々学校側に提案してもいいのかどうか迷う部分もあるのが正直なところ(>_<)

後ろめたさや罪悪感みたいな気持ちもあって…。

でも,困るのは娘だし。

娘にとって必要なサポートであれば,配慮していただくことが大切ですよね。

それから,もう少し先のことですが,娘も将来の職業を選択する時が来ることでしょう。

私は,娘には自分の好きなことを仕事にしてほしいと,常日頃思っていました。

しかし,こちらの本には,好きなことだけじゃなくて嫌いじゃないことを候補にあげていくと,職業の幅が広がると書かれていました。

好きなことは趣味にして,嫌いじゃないことを仕事にしてほしいと。

なるほどd( ̄  ̄)

深いなあ…と,ぐっと胸にささりました。

障害があるなしにかかわらず,自分の好きなことを仕事にできるとは限らないわけですよね。

それに,好きなこと=得意なことでもないし。

実際にフユくんも,なりたい職業に変化がみられましたし。

もし,娘が将来自分の進路や職業に迷ったときに,好きなことという一つの方向だけではなく,嫌いじゃないことも視野に入れて考えてほしいなと思いました。

 

その子の特性に合った対応が大切だということが改めて理解できました。

娘が発達性読み書き障害かどうかは分かりませんが,こちらの本に出会い,純粋に発達性読み書き障害についてもっと深く知りたいなと思いました。

私のなかで色々考えさせられた1冊となりました。

 

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