こんばんは,
発達がゆっくりな娘をもつ,ゆっくりっ子ママです。
前回は,娘が保持している原始反射とは?(1)でしたね。
今回は,2つ目の反射を紹介していきたいと思います。
娘が保持している原始反射(2):非対称性緊張性頸反射(ATNR)
以前,この反射も残っていると作業訓練の先生がおっしゃっていました。
そして,実際にそのポーズを取ってみたところ,大人の私自身も少し残っているとのことでした。
妊娠後18週から生後4ヶ月頃に見られる反射です。
首を向けた側と同じ側の手足が伸展し,反対側の手足が屈曲するという反射です。
つまり,右を向くと,右側の手足が伸展し,左側の手足が屈曲する。
左を向くと,左側の手足が伸展し,右側の手足が屈曲する。
ということです。
赤ちゃんがお母さんのお腹を蹴るというのは,この反射のためだそうです。
また,分娩の際に赤ちゃんが産道を旋回して通る手助けになる反射とのことです。
そういえば,学生の頃にグーをした手を赤ちゃんの頭に見立てて,胎児の産道通過の回旋を覚えたことを思い出しました。
では,この反射が残存していることにより,どのような特性が見られるのでしょうか❓❓
- スポーツ全般が苦手
- キャッチボールやサッカーなどの球技が苦手
- 手と目の協調運動が苦手
- 文字を書くのが苦手,遅い
- 鉛筆の握り方がぎこちない
- 黒板の文字を書き写すことが苦手
- 読んでいた箇所を見失い,どこを読んでいたのか分からなくなる
- 斜視
- 視覚機能の発達を妨げる
- 身体の左右を別々に動かすことが難しい
- 正中線を超える動きが難しい(例:右手で左側のものを取ること,左右対称の図形の理解や書くことが難しい)
- 利き手や目,耳が確立していない
- バランス感覚の阻害
- 距離の認識が難しい
などがみられるようです。
娘はほとんど当てはまります。
そして,この反射の残存は学習障害の子供たちに多くみられるそうです。
それから,私自身にもあてはまる項目がありました。
私は,超運動音痴なので,スポーツ全般が苦手で,球技も苦手です。
あとは,正中線をまたぐ動きが苦手というのもすごく分かります。
右手で左側のものを取ると動作のしにくさも,少なからずあるのかなと思います。
運動が苦手という私の特性も,この反射が残存しているということが関連しているのかもしれませんね。
では,こちらの反射を統合するような遊びはどんなものなのでしょうか❓❓
本では2つ紹介されていました。
2人で行うストレッチがあるのですが,娘はあまりよく分からなかったようでした…。
だから,もう1つのとかげ体操の方を紹介します。
①うつぶせに寝る
②顔を片側に向け,同じ側の手足は屈曲した状態で上げ,反対側の手足は下げる
③逆方向も②と同じように行う
この動きを満足するまで行うというものです。
なるほどd( ̄  ̄)
とかげ体操は,左右片側だけ別々に鍛えるような動きなんですね。
私も娘と一緒にとかげ体操しようかな‼
と思いつつも,親子で三日坊主になりそうでなかなか長続きしませんよね(>_<)
何か生活の延長線上で行っていけるように工夫していければと思います。
参考文献:灰谷孝 『人間脳を育てる 動きの発達&原始反射の成長』 株式会社花風社,2016年,p199~p206