「消しゴムをなくしてしまった。どうすればいいの?」

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こんばんは,

発達がゆっくりな娘をもつ,ゆっくりっ子ママです。

 

「消しゴムなくした。テストの時になくて困った。」

と,学校から帰ってくるなり,困った表情で言う娘。

もっと詳しく娘から話を聞くことに。

 

ママ:「テストの時に,消しゴムがなかったの?消しゴム持って行くの忘れたんかなあ?」

娘:「違う。朝の学習の時に何回か消しゴム使った。けど,いつの間にか消しゴムがなくなった。」

ママ:「そうか。じゃあ,消しゴムは忘れずに持って行ったんだね。途中でどこかに落としたのかなあ。」

娘:「わからない。途中からなくなって…。」

ママ:「1時間目の時にテストあったよね。じゃあ,その時はどうしたの?」

娘:「消しゴムないままテストした。」

ママ:「そうなんだね。困らなかったの?」

娘:「うん,困った。間違えている答えがあって,直そうと思ったけど,消しゴムがないからそのままの答えにした。」

娘は,消しゴムがない状態で1時間目のテストに臨んだそうです。

娘の困った様子が目に浮かびます。

ママ:「消しゴムなかったら,困ったと思う。じゃあ,その時にどうすればよかったんだと思う?そのまま消しゴムがないままで良かったのかな?」

娘:「ううん。消しゴムがあったほうがよかった。けど,どうしたらよかったか,分からなかったんだもん。テストだから,隣の子に借りたらダメかなと思って。テストの時に隣の子のほう見たらダメって先生言ってたし。」

ママ:「そうか。どうすればいいのか分からなかったのか。そうだね。テストの時に隣の子に借りるのは良くないよね。じゃあ,テスト終わってからも,消しゴムないままで勉強したの?」

娘:「授業中は,隣の子に消しゴム借りたよ。2つ持っていたから。間違えた時だけ借りた。」

ママ:「テストの時以外は,隣の子に消しゴム借りたんだね。隣の子には何て言ったの?」

娘:「消しゴム貸してーって言った。貸してくれたよ。」

 

以上,娘との会話で状況を整理すると…,

朝の学習の時に消しゴムがあったが,その後消しゴムをなくしてしまった。

1時間目のテストは,消しゴムがない状態で受けた。

答えを間違えたが,消しゴムがないので,そのまま答えを直さなかった。

テスト中なので,隣の子に消しゴムを借りるのはよくないと思った。

答えを消すことができずに困ったが,どうすればよいのか分からなかった。

その他の授業中は,隣の子に消しゴムを借りた。

 

娘が消しゴムがなくて困ったのは,どうやらテストの時だけかもしれませんね。

テスト中は,隣の子から借りたらダメだとは自分で判断したというわけですね。

その他の授業中は,自分で隣の子に消しゴム貸してと声かけたようですね。

授業中に隣の子に消しゴムを借りるのも,1つの対処方法だと思います。

でも,テスト中だとなかなかそういうわけにはいきませんよね。

では,このような場合はどうすればよいのでしょうか?

娘と一緒に考えてみることに。

 

ママ:「授業中に,隣の子に消しゴムを借りるのも1つの方法だと思うよ。でも,テストはそういうわけにはいかないよね。どうしたらいいのかな?」

娘:「うーん。わからない。ママ,どうしたらよかったの?教えてー。」

ママ:「そうだね。先生に言ってみるのはどうかな?」

娘:「先生に言ったら怒られると思った。先生に言ったら怒られないのかな?」

ママ:「怒られると思ったんだね。でも,先生は消しゴムなくしたって言っても怒らないよ。困っていることがあったら,先生に言ってみたらいいよ。」

娘:「分かった。でも,何て言ったらいいのかな?」

ママ:「そうだね。最初はテスト中だから手を挙げて,先生って声かけないといけないよね。」

娘:「うん。」

ママ:「じゃあ,先生に何て言ったらいいのかな?」

娘:「消しゴムなくした。」

ママ:「そうだね。でも,消しゴムなくしただけでは,どうしてほしいのか先生はよく分からないかもしれないね。先生,消しゴムをなくしたので貸してください。って言えばいいんじゃないかな。そしたら,先生は消しゴムを貸してくれるよ。」

娘:「先生,消しゴムなくしました。貸してください。って言えばいいんだね。」

ママ:「そうだよ。これから,何か物を忘れたりなくしたりした時や困っている時は,先生に言うようにしようね。」

 

このような状況の場合は,やはり先生に「消しゴムをなくしたので貸してください。」と伝えるべきですよね。

そして,先生に消しゴムを借りて,テストを受けるのが良い対処方法だと思います。

大人の私からすると,先生に言えばいいんじゃないのかなと簡単に思ってしまいます。

しかし,娘からすると,先生に困ったことを伝えるという行為が思いつかなかったんですよね。

先生に困ったことがあれば伝えたほうがよいことは分かった。でも,どう言えばいいのか分からない場合だってあると思います。

だから,こう言えばいいんじゃないのかなと具体的な言葉で示してあげるのも大切なことだと感じました。

こういった娘との話し合いも,家庭でできるSSTなんだと思います。

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事後になってしまうけれど,娘が学校や友達間などで困ったことがあったら,その時にどうすればよかったのかと,フィードバッグして考えることが大切なんですよね。

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