こんばんは,
発達がゆっくりな娘をもつ,ゆっくりっ子ママです。
前回,感覚統合についてまとめたことを紹介しました。
今回は,そのなかの「平衡感覚」について以下の項目に沿って詳しくみていきましょう。
- 平衡感覚とは
- 平衡感覚につまずきがある子は,どのような特徴があるの?
- 「自己刺激行動」について
1,平衡感覚とは
身体の揺れや傾き,回転などの動きを感じ取り,その動きに応じて身体のバランスを取るときに働く感覚です。
身体のバランスの変化に応じて行う,目の動きや筋肉の緊張,姿勢などのコントロールにかかわっています。
平衡感覚は,眼球の動きにも作用しており,頭の傾きを感じ,視線を安定させるセンサーの働きがあるそうです。
2,平衡感覚につまずきがある子は,どのような特徴があるの?
平衡感覚が鈍感な場合と,敏感な場合に分けて考えてみますね。
<鈍感な場合>
- 姿勢を保持できない
- ブランコや回る遊具が大好きで,そこから離れようとしない
- 板写が苦手
<敏感な場合>
- ブランコや動く遊具が怖い,嫌い
- 高いところや足場の不安定なところを怖がる
- 文字の読み飛ばしが多い
娘の場合は,ブランコやらせん状のすべり台,回る遊具が大好きなので,どちらかと言うと,平衡感覚は,鈍感なほうではないかと思われます。
その鈍感さの程度としては,それほど高くないのかなとも思います。
3,「自己刺激行動」について
トランポリンやクルクル回りながら滑ることができるらせん状の滑り台がとっても大好きな娘。
作業訓練でも娘は結構激しめの遊びを好む傾向にあるように感じました。
このような遊びを好むのは,平衡感覚の鈍感さが原因にあるようです。
すなわち,感覚刺激の不足分を自分で補おうとして,自ら刺激を入れているそうです。
このような行動を「自己刺激行動」と言います。
なるほどd( ̄  ̄)
このような行動にもきちんと理由があり,その理由は感覚につまずきがあるからなんですね💡
そして,この「自己刺激行動」は,自己で刺激を入れてもなかなか満たされないとのこと。
感覚刺激は自分で入れるより,他者に入れてもらったほうが強く入るので,満たされやすいようですね。
だから,作業訓練でも先生が遊び方を色々考えて,遊び方を提案しながら,娘がブランコをしたり,トランポリンをしたりしているわけなんですね。
平衡感覚が何なのかが理解でき,娘は鈍感なタイプだということが把握できました。
ということは,平衡感覚の鈍感さを軽減することができる遊びを取り入れると良いわけですね(*^_^*)
「固有感覚」と「触覚」については,またの機会にお伝えしようと思います。
<参考文献>
1)川上康則 『発達の気になる子の学校・家庭で楽しくできる感覚統合あそび』 株式会社ナツメ社,2015年,p14,15,40,41
2)太田篤志 『「発達障がい」が気になる子がよろこぶ!楽しい遊び』 株式会社PHP研究所,2016年,P118